こんにちは。東海地方のドラッグストアで薬局長として働いているちいヒロです。
今回は口内炎で悩むお客さんが口内炎の薬で悩んでいる時に薬剤師・登録販売者が何を提案したらよいかについて解説していきます。
口内炎とは
口唇、口腔粘膜、舌など口内に生じる炎症性疾患の総称。
アフタ性、カタル性など視診を基に分類されることが多く、発症部位が限局されていれば口唇炎、歯肉炎、舌炎などのように表現される。アフタ性口内炎が一般的で最も多くみられる。
口内炎薬の分類と特徴
ステロイド:トリアムシノロン
消炎薬:アズレンスルホン酸(カモミール抽出物)
使い分けのポイント
上記の2つの薬の効果を比較した報告はないが・・・
重症例にはステロイド、軽症例にはアズレンを使われる事が多い。
自分個人の感想としてはアズレンには創傷治癒促進作用を発揮する為、こちらをお客さんに薦める事が多いです。
剤形による使い分け
軟膏:広い範囲に塗布しやすい(共にあり)
貼付剤:患部を保護できる為、いますぐ痛み・刺激をなんとかしたい場合に便利(ステロイドのみ)
スプレー剤:手の届きにくい場所に口内炎がある場合(アズレンのみ)
うがい薬:口腔内に付着物をつけたくない場合(アズレンのみ)
口内炎における内服薬の効果について
ビタミンや微量元素の不足で口内炎ができている人には効果が期待できるが、塗り薬が基本。
ビタミンB1、B2、B6に関しては、口内炎をくり返す人の3割で欠乏状態にあるという報告があるため、塗り薬や貼り薬と併用すると効果的。漫然と服用を続けると過剰摂取のリスクがある為注意。
以上が解説となります。
皆さんの日常業務の参考になっていただければ幸いです。
参考文献
児島悠史、他:OTC医薬品の比較と使い分け
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